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1990年代後半の生命科学産業には投資資金が潤沢に流れ込んでいた。だが2002年後半になると景気不透明感が強まって投資家がリスクに敏感になり、投資水準は急激に落ち込んでしまう。中には、バイオ・バブルを懸念する投資家もいたようだ。
しかし実際には、バイオ産業はこの時期に成熟期にさしかかったとみられる。製品パイプライン、収益基盤、提携・合弁などによる資金調達はどれもうまくいっており、バイオ産業は将来の成長に向けてしっかり足場を固めたと言えるだろう。
ここで投資家や業界アナリストにとって難しいのは、リスクや不確実要素が増える中で商機を見きわめ、適切な投資判断を下すことである。新薬開発のリスクが増大する現在、研究段階から市場投入までを自前でうまくやれる企業はごくわずかに過ぎない。また新技術がもたらす短期的影響を過大評価すべきでないが、かと言ってその長期的影響を過小評価してもいけない。
一方バイオ企業の側は優れた技術や強力な知的資本の整備、効率的な経営を目指し、投資資金を呼び込むための魅力を高める必要がある。
(12ページ)(著者:Andrew Broderick)
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