|
医療費が高騰して従来の医療保険モデルでは医療費を負担しきれなくなったため、医療改革案が次々に提案されている。ベビーブーム世代の高齢化に伴い医療ニーズが増大し、しかもあらゆる年齢層で慢性疾患が増えるという暗い見通しを前にして、医療改革を求める声は一段と喧しい。
こうした中で改革派が注目するのは、消費者主導型のモデルである。医療機関や治療方法など消費者側の選択の余地を拡大する代わりに、コスト削減も自己責任とする方式だ。
具体的には、会社が負担する医療保険料を固定額とするあるいは上限を設ける、自己負担の大きい医療保険プランには個人口座を連動させる、などがある。現在の経済情勢や政府の方針を考えると、消費者主導型の医療保険プランは今後も導入が進みそうだ。この種のプランの推進派によれば、被保険者への情報開示が進み、それが医療保険の改革につながって新たなビジネスチャンスも生まれるという。
消費者主導型のプランが現行の健康保険に取って代われるとは思えないし、万人にとって理想的な解決とも考えられないが、医療消費時代の先駆けとなる可能性は高そうだ。
(8ページ)(著者:Andrew Broderick)
|