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パーソナライズした商品を提供するビジネスモデルは、大量生産のメリットを失うためそもそも不利であり、製造にコストがかかりすぎてマス・マーケットにアピールできない。
一方のマス・カスタマイゼーションは、大量生産の長所を生かしつつ(少なくとも規模の経済を生かせる)、カスタマイゼーションの良さを採り入れる(消費者のニーズによりよく対応する)試みである。
製薬業界はテイラーメード薬の形で、現実的なマス・カスタマイゼーションの性質を積極的に活用し始めている。テイラーメード薬の開発が最も進んでいるのは、癌の診断・治療分野である。分子診断を治療と併用するアプローチは、癌の治療に大きな効果があると見込まれる。これまでに承認されたテイラーメード薬の数はそれほど多くないが、そのなかにはジェネンテック社のHerceptin、ノバルティス社のGleevecなどがあり、いずれも、治療目的のため癌患者を遺伝的素因に従って分類・投薬する原則を掲げている。
本研究は、製薬業界のマス・カスタマイゼーション手法の開発について考察する。
(12ページ)(著者:Andrew Broderick) |