| 人間は分類し選別しレッテルを貼るのが好きだが、こうした傾向は誤ったカテゴライゼーションに結びつきやすく、そこまでいかなくとも過度の単純化に陥りやすい。
物理的に存在するもので構成される「現実の世界」と、コンピュータが扱うビットやバイトで表される情報から成る「仮想世界」との区別は、最近格段に識別が難しくなってきた代表例と言えよう。
ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、センサーの能力が急ピッチで高度化する中、仮想世界は現実の世界をどんどん侵食し始めており、リアルとバーチャルは徐々に溶け合い始めている。この現象は、コンピュータ技術が演算からシミュレーションへ徐々に軸足を移しつつあることを反映したものと考えられる。
(12ページ)(著者:Kermit Patton)
|