| 医学と生物学研究が進歩するにつれ、病気を引き起こし進行させるさまざまな要因が解明され、また要因同士の複雑な相互作用が明らかになってきた。これを病気の予測に役立てるためには、病因を生体システムレベルで理解して記述する新しい疾病モデルが必要になる。そして、そのようなモデルを構築するには、ハプロタイプ、遺伝子型、プロテオミクス、代謝など補足的な分子情報を統合しなければならない。
そこで注目されるのがシステム生物学である。科学研究の統合化を図るとき、また複雑な生体システムとしての分子の集団的機能を研究するときに、システム生物学の枠組みは有用だ。こうした統合的すなわちシステム生物学的なアプローチがうまく機能するためには、分子生物学、コンピュータ科学、物理学をこれまで以上に融合させることが必要である。
本論ではシステム生物学の構成要素について述べ、現在進行中のシステム生物学の取り組みを紹介する。
(8ページ)(著者:Andrew Broderick)
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